実験!ジェルネイルのpH値を測定してみました<後編>

実験!爪を傷めないジェルネイル選びのコツ/ジェルネイルのpH値を検証してみました

ここからは後編です。ジェルネイルpH値測定の実験結果を見ていきましょう!

実験!ジェルのpH値を測定してみました(簡易測定)

世の中にはたくさんのメーカーのジェルがあります。数あるジェルの中で、「弱酸性のジェル」と「強酸性のジェル」が存在するということはご存知でしょうか?
以下は、pH試験紙を使用してさまざまなジェルのpH値を簡易的に測定した結果です。

ジェルネイル比較:実験!リトマス紙を用意します。
使用したpH試験紙はこれ。ケースに番号と色が記載されています。pH試験紙のもともとのが黄色で、色の変化でだいたいのpH値がわかるようになっています。

ジェルネイル比較:実験!pH試験紙をジェルに浸します。
これをジェルにどっぷりとつけてみます。

ジェルネイル比較:実験!pH試験紙を硬化します。
このままだとベタベタなので、すぐにランプで硬化しました。

ジェルネイル比較:実験!ほとんどが強酸性の危険なジェルです。
結果がこちら↑↑

いちばん左のpH試験紙がシャイニージェル。黄色のままなのでpH5.0~6.0で、爪に優しい弱酸性です。

「“強酸性”は物を溶かす」と言いましたが、この実験で何に驚いたかというと“強酸性”のジェルが結構多いということなんです。この実験結果では、pH値1~3の“強酸性”を示したジェルのほとんどがサンディング不要のジェルでした。何度も言いますが、強酸性は物を溶かす性質があります。つまり、多くのサンディング不要(強酸性)ジェルは爪表面を溶かして密着させているということです。

本当に爪にやさしいジェルの見分け方

爪に優しいジェルの見分け方

弱酸性と強酸性の違いはわかったけど、じゃあ具体的にどうしたらいいのか?
ここからは、これ以上爪を傷めたくない!薄くしたくない!という方のための、爪を守るために知っておきたい3つのことをご紹介します。

1. サンディング不要のジェル

先ほどの実験からもわかるように、サンディング不要のジェル(ノンサンディングジェル)の多くは“強酸性”で爪表面を溶解することで密着度を高めています。理論的に言えば、ジェルを爪に塗って定着させようとするとどうしてもサンディングが必要になりますが、サンディング不要のノンサンディングジェルは、サンディングせずにジェルを塗ってもリフトせず、がっちりと地爪と密着しますよね。サンディングなしでも持ちがよくなるように、わざと“強酸性”にしているんです。

2. オフに時間がかかるジェル

“強酸性”のジェルは、その多くがオフにめちゃくちゃ時間がかかります。リムーバーに何十分と浸しても・・・取れない。いろいろやって結局、無理に剥がしてしまった・・・という人は結構多いんではないでしょうか。無理に剥がしたジェルは、爪表面を一緒に剥がしてしまい、薄くボロボロなって必ず傷んでしまいます。“強酸性”のジェルは、ジェルと爪表面が溶けて一体化しているため、リムーバーでジェルだけをきれいに除去することはとても難しいのです。

3. 明らかにニオイが変なジェル

ジェルに限らず、酸性が強いものは少し酸っぱいニオイ、ツンとした刺激臭があります。ニオイを確かめて「変なニオイ」「臭い」と思ったら、もしかしたらそのジェルは“強酸性”かもしれません。ぜひ、リトマス紙を買ってきて確かめてみてください!

爪を傷めないためには絶対、“弱酸性”。

何度もしつこいようですが、人間の肌や爪がもっとも安定して丈夫な状態を保てるのが“弱酸性”のとき。pH値が4.5~6.0の弱酸性なら、爪への負担を最小限に抑えられるように開発されている証拠ですので、爪の表面を溶かして・・・なんてことは絶対にありません。

また、通常の状態であれば爪周りの皮膚ももちろんpH5.0~6.0の“弱酸性”。ここにpH値1~3の“強酸性”ジェルを使用して、万が一、皮膚に付着してしまったら・・・と考えるだけでもドキッとしますが、かぶれの原因になる可能性は高いです。

“弱酸性”のジェルネイルは、オフしたときにその違いがわかると思います。10分ほどでポロポロッとジェルだけが簡単に除去できるので、爪を傷めずにオフすることができます。これが強酸性でない何よりの証拠。爪を傷めないのは“弱酸性”のジェルネイルです。

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